においは人間の感覚に基づく情報であり(官能値)、多種多様なにおいを数値化するための
画一された尺度・方法はありません。本機は、独自の尺度での数値化をしています。
(他社の製品も同じくそれぞれ独自の数値化をされています。)
本機の目的としては、においに含まれるにおい物質(化学物質)に注目し、それに対する
半導体ガスセンサの反応・出力を利用して、相対的なにおいの強弱を数値で表わすことを
主目的としています。その表示される数値はセンサの出力そのものを独自の尺度(係数)
から導いたものです。
《重要》 一般的に用いられるにおいの官能試験法による表示 (※注1)
「臭気強度」「臭気濃度」と本機の表示値には相関性はありません。
実験室のチャンバーのような条件で純粋な単一の化学物質を発生させる場合は、それぞれの
種類のガスについて、「物質濃度と表示値」「臭気強度と表示値」「臭気濃度と表示値」の
相関関係は実験によって得ることができます。この相関関係は再現性があります。一例は
カタログなどに示しています。しかし、においというのは単一臭で計測するケースが少なく、
ほとんどの場合が複合臭であるため、「相関性は無い」という前提をご説明しています。
(※注1:人間の鼻で感じる度合いによって導く数字で、臭気強度・臭気濃度・臭気指数などがあります。)
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